映画「ラフマニノフ ある愛の調べ」 を見ました。

何日か前、NHK-BSプレミアムで放送された映画・ラフマニノフ ある愛の調べ を見ました。
よくある作曲家などの芸術家や偉人の伝記映画の一種ですが、映画を最後まで見ると「本作は芸術的創作であり、史実と異なる表現も含まれる」 というクレジットが。まあ、大体は史実を辿りながらも、映画娯楽(芸術)として面白くするために脚色されているということです。たしかに史実と違う部分はあるようですが、「アマデウス」の大胆さに比べたらたいしたことはない感じです。パーヴェル・ルンギン監督は「伝記的な映画ではなく、ラフマニノフの生涯を自由に解釈した愛の物語。内面世界を描いた。」 のだそうです。

映画は基本的にアメリカ亡命後の現在と、亡命前のロシア・ソ連での時期の過去が交錯しながら進みます。たいした説明もなく、わかっているものとして進む節もあり、ある程度作曲家ラフマニノフに関する予備知識がないとなんだかよくわからないかもしれません。もっとも、そんなこと知らなくても、ある芸術家の半生と彼を取り巻く女性模様を芸術的に描いているとなんとなくイメージするだけでも映画としては楽しめるとは思います。

ただ、逆にある程度予備知識があると、かえって説明のなさが「あれは何だろう?」と気になってしまいます。そういう意味ではクラシック愛好家が楽に見流せないかも。

基本的に彼と彼を取り巻く女性たちに焦点を当てていますが、愛好家にとっては有名な出来事や人物が控えめに出てくるのがなんだか面白かったです。「交響曲第一番」の初演を失敗したシーンでは、指揮をしているのはグラズノフ。批判をしたことで有名なキュイもいたようです。リムスキー=コルサコフ、評論家のスターソフもいます。グラズノフがめちゃくちゃな指揮をしているシーンは本当なら有名な音楽史上の事件の場面です。

ピアノ協奏曲第二番の作曲に関わったことでとてもよく知られる精神科医のダール博士も登場。チャイコフスキーは写真だけ登場。

しかし、気になるのは、ラフマニノフが精神状態が悪かった時、女学校の先生をしていたということと、そのときちょっと深い仲になってしまう女学生があとでソヴィエト人民委員会に連行された時と、ソヴィエトから亡命する際に重要な役で出てきますがあれは本当なのでしょうか?ここが創作なら結構大胆ですし、史実ならそれはそれでドラマチックです。

演奏される曲はピアノ協奏曲は第二番で、あとは独奏曲がいくつか。ここでも何の意図なのか、ラフマニノフがあえてスクリャービンの練習曲Op.8-12 嬰ニ短調を演奏するシーンが印象的に使われていますが、何の説明もなく、他の自作曲のように演奏しているように見えるので、よく知らない人は、あれもラフマニノフの曲なんだ、と思ってしまうかもしれません。その曲もまた有名で印象的なだけにラフマニノフだと思ってCDを探したりしたら大変です。

ちなみに原題は「ライラック」だとか。ラフマニノフの演奏会にいつも届いたという送り主不明のライラックの小枝のことです。この話は史実だそうで、なんだか「ガラスの仮面」のようです。

これから見る人にあまり影響があってもだめなので、このあたりで終わりにします。







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