ショパンのピアノ演奏について

ショパンコンクールが終わり、いろいろとショパンのピアノ曲演奏について考えさせられたような気がしました。

どうも、ショパン演奏に関して、現代の私たちの嗜好がかたよっていたのではないか、ということです。

たとえば、ショパンが実際に使っていたピアノを考えてみると、フランスのプレイエル。

このピアノを今日使っての演奏・録音はないことはありませんが、珍品の部類です。

というのも、これは音色やアクションが現代とは違うという単純な問題だけでなく、大きな音量も出ないという要素を抱えています。

でも、録音された音を聴くと、じつに魅力的に聴こえます。豊かで繊細な表現力を持っています。

しかし、いまやピアノといえばスタインウェイ。

じゃあ、スタインウェイが新しくて優れているのかといえば、これも違います。

スタインウェイは多分に大きなコンサートホールでも使える、というメリットが、現代のスタンダードにした一因です。

一回のコンサートでいっぱい人を入れたほうがもうかりますからね。

しかし、大きい音の代償にスタインウェイの音色はともすると色彩感に乏しく、冷たい音色に聴こえるとさえ思います。

一方、ピアニストたちは、このスタインウェイでいかに魅せる演奏を行うかにまい進し、その結果、非常に透明感のある美しいタッチを実現する人たちが出てきました。

そうして磨き上げられたクリスタルのようなショパン。

しかし、それは本来のショパンなのかといえば、よくわからない気がします。

もちろん、スタインウェイで何を弾いてもいいのです。別にグールドのバッハが悪いということもないです。楽器のオーセンティシティにこだわるだけのつもりはありません。

とはいえ、今回、ピアノもヤマハ、演奏家も従来の透明感指向ではないピアニストが優勝したのは、もしかして、あまりにもスタインウェイ慣れ、透明美に傾きすぎている(そう仕向けられている)聴衆に対する価値観への問いかけという意味もあったのかもしれません。

そういう意味では今回のヤマハのピアノも単なるスタインウェイ・フォロワー的ではなかったと思います。

それでは、ショパンのプレイエルでの演奏をどうぞ。
ヤーヌシュ・オレイニチャク(1970年ショパンコンクール6位の人)



ディーナ・ヨッフェ (1975年ショパンコンクール2位の人)


そのほかプレイエルによるショパン
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