ブラームス ピアノ独奏曲全集(5CD) ペーター・レーゼル盤

クラシック音楽名曲CD名盤紹介。ブラームス:ピアノ独奏曲全集(5CD)ペーター・レーゼル盤。
ペーター・レーゼルは長らく東ドイツで活躍してきたピアニスト。近年になって、ドイツ系ピアニストの至宝などと急激にもてはやされるようになり、来日を重ね、新規レコーディングも行われています。

しかし、私も以前書いたかと思いますが、彼はもとより並たいていではない実力があり、これまで過小評価されてきただけではないかと感じています。

レコーディングは1970年ごろからずっと行われており(ドイツ・シャルプラッテン)、日本でも発売されています。

それらの録音のいずれも十分に評価されるべきと思っています。

彼はことにブラームスを得意にしており、来日コンサートでもアンコールにブラームスを弾くなど、思い入れは強いようです。

彼が70年代に録音したブラームスのピアノ独奏曲全集は、それを完成すること自体偉業といえるほど、ある種ピアニストには難しいものではなかろうかと思います。

レーゼルのブラームス、とくに後期のピアノ曲の演奏はほんとうに素晴らしいです。

ブラームスのピアノ曲はともすれば鬱陶しさや息苦しさがあり、なかなか演奏が難しいかと思います。

さらに後期のピアノ曲になると今度は非常に内容が奥深いというか、簡単には理解できないような深淵を感じさせ、いっそうの困難さです。それでいて急に若かったころを思い出すかのように激しくなったりするので、演奏家はまとめるのが本当に難しいのでは。

それがレーゼルの演奏は以上のブラームスの難しさを感じさせず、よさだけを感じることができます。

妙に力がはいることもなく、だからといってあっさりしているのでもなく。

その背景には本人の感受性というだけでなく、どんな局面でも崩れることのない高度なピアノのコントロール力もあるようです。

もてはやされている今のレーゼルだけでなく、以前の彼も聴いてみてはいかがでしょうか。

なお、私が所有しているのは、徳間ジャパンの旧盤(1995年)のバラ売りです。現行とはリマスタリングの音質が違うかもしれません。といっても、録音にとくに難は感じませんでしたが。

曲の並び方が私のものと違いますね。作品番号順に聴くことをお薦めします。

アマゾンにはこの全集はいまないようです。
ブラームス: ピアノ独奏曲全集 レーゼル(5CD) HMV
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ペーター・レーゼルに関するこのブログ内の別な記事

曲目詳細
DISC-1
・ピアノ・ソナタ第1番 op.1
・6つの小品 op.118
・スケルツォ変ホ短調 op.4
DISC-2
・ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調 op.2
・変奏曲 op.21-1
・8つの小品 op.76
DISC-3
・ピアノ・ソナタ第3番 へ短調 op.5
・シューマンの主題による変奏曲 Op.9
・4つの小品 Op.119
DISC-4
・ハイドンの主題による変奏曲とフーガOp.24
・バラード Op.10
・3つの間奏曲 Op.117
DISC-5
・パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
・幻想曲 Op.116
・2つの狂詩曲 Op.79

 ペーター・レーゼル(ピアノ)
 録音:1972-74年(ステレオ)

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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ピアニスト

実力があっても、なかなか世に出てこない芸術家っていますよね。

No title

そもそも芸術家って死後評価される人も多いですしねえ。

演奏家は演奏家で、成功するのはほんの一握り以下で大変ですよ(ショパンコンクールで優勝してさえ消え去る人もいるわけですから)。

そう考えると芸術の享受とはたくさんの屍の上に成り立っているもので、なんというか複雑な気持ちになります。

レーゼルの録音

こんにちは。レーゼルのブラームスはテクニックが安定していることはもちろん、押し付けがましくなり自然な叙情感が心地良いですね。
レーゼルを初めて聴いたのが、このブラームスの作品集でした。

今、ベートーヴェンのソナタ全集をライブ録音で順次リリースしてますが、今年10月がこのシリーズ最後のリサイタルになりますね。チケットが販売開始になったので、キャンセルせずに予定通り開催されるようです。
この全集録音はかなり知られるようになっているようですが、若い頃に録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタやピアノ協奏曲もそれに劣らず気に入っています。

Berlin ClassicsのBOXセットの独奏曲集や協奏曲集も持ってますが、一般にはあまり知られていない隠れた名盤(プロコフィエフ、ムソグルスキーなど)がいろいろ入ってます。
若い頃から彼はやっぱり凄かったのだと実感しました。

No title

yoshimiさんはじめまして。コメントありがとうございます。

yoshimiさんのブログにはこれまでもお邪魔させていただいておりました。読んでただけですみません。

カッチェンにお詳しいということは、ブラームスにもレーゼルにもお詳しい方からのコメントに恐縮しております。

私は広く浅く聴く…、ということで的外れでもお許しください。

それでもレーゼルには20年ほど前から注目していたので、最近の活躍はうれしいですね。

これからもよろしくお願いします。

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